【ペット栄養士解説】犬・猫に牛肉(ビーフ)を与えるなら?栄養価と安全な与え方を解説
- ペット栄養管理士

- 2024年3月18日
- 読了時間: 4分
更新日:7月25日

「うちの子に牛肉を与えても大丈夫?」「栄養価や部位の違いは?」と気になる飼い主さんへ。この記事では、犬や猫に牛肉(ビーフ)を与える際の栄養的メリットと注意点、与え方のポイントを、ペット栄養士監修の知識をもとにわかりやすく解説します。
🥩 牛肉(ビーフ)は犬・猫におすすめの動物性タンパク源
牛肉は、犬や猫にとって消化吸収の良い高品質な動物性タンパク質のひとつ。脂肪の多さやカロリーは部位によって異なりますが、鉄分やビタミンB群が豊富で、体の成長や免疫機能の維持に役立つ栄養素が多く含まれています。
牛肉に含まれる代表的な栄養素とその働き
特に**ヘム鉄(動物由来の鉄)**は、植物性より吸収率が高く、貧血予防には非常に有効です。

🍖 部位別に見る「牛肉の特徴と与え方」
▶ 肩ロース
脂肪が多くやわらかい部位。エネルギー源としては優れますが、肥満気味の子には控えめに。
▶ リブロース
赤身と脂身のバランスが良く、味も濃厚。消化も良いので、元気な成犬や活発な猫におすすめ。
▶ サーロイン
脂肪が少なく高タンパク。赤身のうまみが強く、シニアや運動量の少ない子にも◎。
🐶 犬に牛肉を与えるときのポイント
✅ 挽き肉がおすすめな理由
犬には、**牛ひき肉(ミンチ)**が最も与えやすい形状。挽き肉にすることで筋繊維が細かくなり、加熱が早く済む・消化しやすいというメリットがあります。
✅ 調理方法
必ず**火を通す(加熱)**こと(寄生虫や細菌リスクを回避)
調味料は一切使わず、シンプルに茹でる・蒸すだけでOK
脂身は取り除き、与える量は控えめに(目安は体重5kgあたり15〜20g程度)
⚠ 与えすぎには注意
タンパク質の過剰摂取 → 腎臓に負担
脂質のとりすぎ → 肥満・膵炎リスク
🐱 猫に牛肉を与えるときの注意点
猫にも牛肉は与えられますが、犬より少量を慎重にが基本です。
✅ 小さなブロック状で
猫は噛むことが好きなので、細かく刻んだ赤身肉をゆでて与えるのがおすすめ。
⚠ ビタミンAの過剰に注意!
内臓(レバー・心臓・肺など)はビタミンAが非常に豊富。猫は過剰に摂るとビタミンA過剰症(関節変形・痛み・脱毛)になることがあるため、内臓肉は月1〜2回までに制限しましょう。
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牛肉は、犬や猫にとって栄養価の高い動物性タンパク源であり、鉄分・ビタミンB群・亜鉛などの微量栄養素も豊富です。ただし、部位や量・調理法によっては注意すべき点もあります。特に腎臓の健康や肥満予防を考慮し、ペットの年齢・体重・運動量に応じた配慮が必要です。食事は健康の基礎。「おいしい」と「安全」の両方を大切にした食卓づくりを、私たち飼い主がサポートしてあげましょう。
🐾 「毎日のごはんに、ちょっとだけ贅沢を」フードにトッピングするだけでも、食いつきがぐんと変わるかもしれませんよ。



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